理念体系の全体像 ―― 三層で一本
MISSION( 使命 )自由をくらしにお帰しする
私たちは、一人ひとりの「その人らしい生き方」を何よりも大切に、時間や場所、障害の有無にかかわらず、自由に、自分らしく暮らせる毎日を支えます。
VISION(実現したい未来)いつでも、どこでも、だれでも。自分の意思で、自由に人生を設計できる社会を実現する。
いつでも・どこでも・だれでも」の三拍子。設計の主語は、本人。
VALUE(行動指針)「私たちは、土壇場こそ諦めず、可能性を最大化する。」ほか、七つの行動指針。
主語はすべて「私たちは」。ビジョンを現場の動きに翻訳した、七つの判断基準。
表記について
掲げる一行は「くらし」とひらがなで書く。「自由」という概念の言葉を、「くらし」という日常の言葉に返す ―― 固いものを柔らかい場所に返すという理念の運動を、表記そのものに込めている。
MISSION 「自由をくらしにお帰しする」に込めた意味
自由
奪われているものの名前
どこで暮らすか。何時に眠るか。何を食べるか。誰と生きるか。
誰にとっても当たり前のこの選択が、病気や障害をきっかけに、本人の手から離れていく。
私たちが「自由」と呼ぶのは思想上の概念ではなく、この具体的な選択の一つひとつのこと。
お帰しする
与えるのではない
自由は、私たちが与えるものではない。もともと、その人のもの。
だから私たちの仕事は「支援を与える」ことではなく、「奪われたものを持ち主のもとへ帰す」こと。
自由には、帰る場所がある ―― その人のくらし。支援者が上、利用者が下ではない。敬意を込めて「お帰しする」。この一語に立ち位置のすべてがある。
くらしに
返却先の指定
返す先は、権利でも制度でもなく、暮らし。
朝、自分の家で目を覚ます。食べたいものを食べたい時間に食べる。夜中にテレビを見ていい。介護があっても、家族それぞれの人生がつづく。最期の日まで、部屋番号ではなく名前で呼ばれる。
自由とは、こうした「なんでもない一日」の中にしかない。
MISSION 誰が自由を奪ったのか ― 奪ったのは、病気だけではない
「受け入れられません」という断りの言葉
「医療的ケアがあるので」という施設側の都合
経管栄養の回数さえ運営の都合で決められてしまう管理
18歳で、65歳で、突然サービスが途切れる制度の区切り
「重度なのだから仕方ない」という、社会と、私たち自身の思い込み
誰かを責めるためではない。奪われた経路がわかれば、返す経路も設計できる。そのために、目をそらさず名指しする。
ORIGIN1 原点① 創業 ―― 妻の介護から、事業の地図ができた
52歳
妻がALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される
介護離職
仕事と介護の両立に限界。長年勤めた不動産業界を離れ、家族介護へ
愕然
24時間体制で長時間の介護サービスを提供する事業所が、群馬にない
創業
「ないなら自分で作る」―― 24時間365日の訪問介護ケアサポ24を立ち上げ ※創業年 要確認
医療へ
妻に24時間の呼吸器管理が必要に。訪問看護ケアサポ24を開設
住まいへ
「自分が先に逝ったら」―― 医療的ケア特化型GH「ライフコミュニティーAILE」開設(2023年6月)
妻は入居することなく、2023年2月に旅立った。それでも ――「妻が導いてくれたこの道を、歩み続ける」(代表・板橋亨)
この歩みが意味すること
当社のサービス一覧は、そのまま「ひとりの人が在宅で生き抜くために必要なものの一覧」。多角化したのではない。ひとりの暮らしを最後まで支えようとすれば、必然的にこの形になる。
ORIGIN2 原点② 承継 ―― 返してもらった側の責任
私も、返してもらった側の人間です。
学生のころ
母の介護の中にいた。父ほどではなくとも、家族として介護を担い、傷つきもした。このままいけば、自分の人生を手放すところだった。
救われた
ヘルパーが家に来てくれた。しかもそれは、父が母のために作った、自社の重度訪問介護だった。私は学生に戻り、母は母に戻り、家族は家族に戻った。
歩めた
このサービスがあったから、大学に通い、自分のキャリアを歩めた。サービスの価値を、利用者家族として身体で知っている。
承継へ
だからこれは恩返しではなく、恩送り。返してもらった者の責任として、二代目として、今度は返す側に立つ。
妻の介護が、事業の地図をつくった。母の介護が、この仕事の意味を教えてくれた。
ひとりの人の暮らしから始まったことを、地域のすべての人の暮らしに広げていく。
VISION いつでも、どこでも、だれでも。自分の意思で、自由に人生を設計できる社会を実現する。
ビジョンは、ミッションの続き ―― くらしにお帰しした自由で、人は何をするか。自分の意思で、自由に人生を設計する。
いつでも時間で、区切らない
何時に起きるか。何時に眠るか。夜中にテレビを見ていいか。くらしは、日中だけでできていない。
24時間365日支える体制があるから、「いつでも」と言い切れる。夜も、人生の時間。
深夜の吸引も、早朝の起床介助も ―― 事業所の都合ではなく、本人の時間割に私たちが合わせる。
どこでも場所で、区切らない
施設でも病院でもなく、住み慣れた家で。どこに住んでいても、必要な支援が届くこと。
市街地でも、山あいでも。県外から頼ってくる方も、迎える。
「ここに住んでいるから無理」を、この5カ年でひとつずつなくしていく。
だれでも人で、区切らない
重度でも、医療的ケアがあっても、難病でも ――意思は、最期の一日まで本人のもの。
誰もが、要介護高齢者や障害者になりうる。「特別な誰か」ではなく、未来の私たち自身。
だから、対象も地域も区切らない。自分の意思で、自由に人生を設計できる社会へ。
VALUE 七つの行動指針 ―― すべて「私たちは」からはじまる
ミッション「自由をくらしにお帰しする」を、現場の動きに翻訳した七箇条。宣言の主語は、いつも私たち。
一 私たちは、土壇場こそ諦めず、可能性を最大化する。
どんな状況でもあきらめず、工夫と創意で、最善の結果を追求します。
「無理です」を最初の答えにしない ―― 医療的ケア受け入れの実践
二 私たちは、迷ったら利用者様ファーストに立ち返る。
判断に迷ったときこそ、利用者様の想いに寄り添い、最善を考えます。
決めるのは、事業所の都合ではなく本人 ―― 相談支援から看取りまで
三 私たちは、すべての人を大切にする。
立場や役割にかかわらず、思いやりと尊重の心を持って接します。
利用者も、ご家族も、働く仲間も ―― 立場で線を引かない
四 私たちは、速さを意識する。スピードは誠意の証。
迅速な行動が、信頼と安心につながると信じて、スピードを大切にします。
24時間365日の即応 ―― 社名「ケアサポ24」に刻んだ約束
五 私たちは、挨拶を重んじる。関係構築は挨拶から。
明るい挨拶から信頼関係が生まれると信じ、心を込めた挨拶を大切にします。
在宅は、暮らしの中に上がらせていただく仕事 ―― 入口はいつも挨拶
六 私たちは、変化を恐れず挑戦し続ける。
現状に満足せず、新しい価値を生み出すために、常に挑戦し続けます。
「群馬にない。ないなら自分で作る」―― 創業から続く挑戦
七 私たちは、障害福祉のプロとして、高い倫理観を育み、自ら学び成長する。
専門職としての誇りを持ち、知識と技術を磨き、より良い支援を追求し続けます。
「介護職員は全員、喀痰吸引の研修を修了」―― プロの体制
MISSION × BUSINESS 事業への翻訳 ―― 各事業は「何の自由」を返すのか
| 事業 | 返す自由 | 「自分の意思で設計できる」を支える役割 |
| 訪問介護(重度訪問介護・居宅介護) | 時間の自由。24時間の暮らしを、施設の日課ではなく本人の時間割に返す | 在宅の土台。「夜があるから帰れない」をなくす |
| 訪問看護(24時間対応) | 医療があっても家にいる自由。喀痰吸引・経管栄養・呼吸器管理を家で | 「医療的ケアがあるから帰れない」をなくす |
| GH ライフコミュニティーAILE (日中サービス支援型・短期入所併設) |
住まいの自由。「無理です」で終わらせず、暮らしの場を返す | 家に帰るまでの中継地。終着点ではない |
| 介護タクシー(医療的ケア・看護師同乗対応) | 移動の自由。通院も、冠婚葬祭も、買い物も、お墓参りも | 「家にいたら出かけられない」をなくす |
| 相談支援 | 知る自由。制度を知り、暮らしを選ぶ入口 | 「制度を知らないから帰れない」をなくす |
| 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 歳を重ねても在宅を続ける自由 | 「歳だから帰れない」をなくす |
事業を足すたびに問うのは「新しい売上か」ではなく「新しく返せる自由は何か」。
第2章以降の事業計画は、すべてこの表の延長線上に置く。
INPRACTICE 「くらしにお帰しする」の判断基準
「それは、この人の自由をくらしにお帰しする選択か。奪う側に回る選択か。」
理念は、迷ったときに使えなければ飾り。現場での判断は、すべてこの問いに照らす。
受け入れの可否に迷ったら
「断る」は奪う側の言葉。できない理由が三つ見つかっても、返す方法を一つ探してからしか断らない。
支援の段取りに迷ったら
事業所の都合ではなく、本人の時間割に合わせる。24時間は本人のもの。
家族対応に迷ったら
家族の犠牲の上に成り立つ支援にしない。介護があっても、家族それぞれの人生がつづくように。
運営の線引きに迷ったら
制度の白の中で返しきる。グレーで返した自由は、いつか本人から奪い返される。
WHYEXPAND なぜ広げるのか ―― 理念と5カ年計画の関係
選ばれている
群馬で、他ではなく当社を選ぶ利用者・ご家族に出会ってきた。県外から、行き先を探しつづけた末にたどり着いた方もいる。※入居経路・件数は要確認
事実の意味
選ばれているという事実は、まだ届いていない地域に、同じものを求めている人がいるという事実。
責任
誰もやらない領域で選ばれた者には、届けに行く責任がある。
拡大の定義
この5カ年の拡大はシェアのためではなく、「自分の意思で、自由に設計できるくらし」を、いつでも、どこでも、だれでもに届けるためのもの。
第2章以降では、この「増やし方」を数字で示す ―― 事業別計画・人員計画・収支計画・投資と調達。理念と数字は別の章ではなく、同じ一本の線。
HONESTY この理念が約束しないこと ―― 誠実であるために
すべての希望に応えられるとは、約束しない
ただし、「断る」を最初の答えにしないことは約束する。
楽な仕事だとは、言わない
24時間の暮らしを支える仕事。その分、他人の自由をつくれる仕事は多くない、とは言える。
きれいごとだけで経営はできない
だからこそ収益に規律を持ち、制度の白の中でやり切り、長く返し続けられる会社であることを優先する。
迷ったら、一行に戻る。
自由をくらしにお帰しする
誰の自由か。どのくらしか。それが答えられれば、次にやることは決まっている。
「自由な暮らしを、すべての人に。」―― その積み重ねの先に、自分の意思で自由に人生を設計できる社会が、一日ずつ近づいていく。
M A S C O T ケアサポ24 公式キャラクター「サポくん」
名前 :サポくん モチーフ:虹色のたてがみを持つ、ちいさなポニー
利用者様のもとへ、どんな日も駆けつける ―― 「支える」を背負って走る、ケアサポ24の案内役。
胸の「24」
24時間365日、支えつづける約束。社名に刻んだ誓いを、いつも胸に着けている。
虹色のたてがみ
「いつでも、どこでも、だれでも」。一人ひとり違う色のくらしを、そのまま束ねて走る。
ベルトの四つ葉ハート
ロゴと同じ、ハートのクローバー。ミッション「自由をくらしにお帰しする」の象徴。
白いからだ
どんな色にも寄り添える白。支援の主役は本人―― サポくんは隣を走る伴走者。
活用の広がり ―― 資料・採用広報・LP・グッズ・事業所サインへ。理念を、こどもから大人まで届く形にする。


